あけましておめでとうございます。 去年の話になりますが、2018年12月28日、社内でのVuforia知見共有会にて、発表をしました。 (あくまでも知見の共有のため、Vuforiaとは何か、ExtendTrackingとは何か、について省いておきます。) 以下がその時のスライドになります。
実演中、手順の中で「なぜここはこうしているの?」「私だったらこうするんだけどな」というような質問や意見が飛び交い、 活発に議論をしていました。(研究室のゼミのような雰囲気でしたw)
スライドにあること以外でも、例えば、以下のようなことについて議論しました。
- ①マーカーにQRをなぜ使うのか
- ②マーカーを拡大して印刷した場合、どこの値を変更すればよいか
- ③マーカー設定の際のwidth入力について(ARコンテンツを作成する際の手順を踏まえながら)
①マーカーにQRをなぜ使うのか
本来、マーカーに用いる画像の選定などはVuforia公式のガイドラインに沿うのが良いと思います。
ただ、QRコードをしばしば用いたりする理由としては、
- お客様からの指定があった(情報技術感が出ているから等)
- 白黒なので、環境光による色の変化の影響を受けにくい
といった理由が挙げられました。もちろん、ロゴなどの画像を用いる場合、よりコンテンツとして現実を意識したものになるため、QRコードが必ずしもコンテンツにとって最適解というわけではありません。
②マーカーを拡大して印刷した場合の変更点
作業を進めるなか、マーカーを大きめにして印刷した場合どうなるか?といった検証を行いたいことがあるようです(Unity内)。 この場合、inspectorにて、ImageTargetのScaleやImageTarget BehaviorのAdvancedオプションの値を変更すればよい。ただ、これはあくまでサッと検証したい場合での応急措置であり、製作する場合はきちんとマーカーの設定からやり直したほうがよいという結論に至りました。
③マーカー設定の際のwidth入力について
使いたいマーカーの画像サイズは、縦横比が1:1になっていない場合があります。この場合、VuforiaサイトのTargetManagerにて画像サイズを登録する場合、widthには何の値を入力すれば良いか、ということが議論になりました。
回答としては、縦長であろうと横長であろうと、登録する画像の横幅を入力すれば良い。。。のですが、 ARコンテンツを作成する際の手順を踏まえながら考えるのがより良いと考えます。
というのは、コンテンツを作成する際、ユーザーはどこから入ってきて、どのようにマーカーを見て、どのようにオブジェクトやエフェクトを表示するか、という演出を事前に考えるはずです。そして、「登録する画像の横幅」というのは、ユーザーがマーカーを見るときの向きを考慮したうえで、画像をを作成・登録し、その画像を印刷した時の横幅を入力するのが良いのではないかと考えます。
まとめ
VuforiaをUnityで使用する際、いくつかの手順を踏んでコンテンツを作ることになります。今回、社内での知見共有会にて議論した結果、新たに気をつけなくてはいけないポイントや、人によって手順や考えが異なる点(小さい違いではあるものの)などがあることが分かりました。そういった点を社内で共有することで、同じ技術を同じ期待値で製作することができるのではないか、とも考えられます。今後も、Vuforiaだけでなく、他の技術についても共有していきたいです。